戻る

電子レンジの原理

 現在、多くの日本の家庭の台所には、電子レンジがあります。電子レンジの扉を開いて、扉の中にある空間に牛乳や水や食品が入った容器を置き、スイッチを入れると、それらが簡単に温まります。

 電気で何かを温める場合、例えば電熱器ですと、スイッチを入れると発熱体が高温になって真っ赤になり、この発熱体が食品が入った鍋を温めます。

§1 電磁波
 私たちの周囲の空間には、テレビの電波(でんぱ)、ラジオの電波、人工衛星からやってくる電波など、いろいろな電波が存在しています。電波は、電気的な振動です。電気とよく似たものに磁気があります。電気に振動があるのと同じように、磁気にも振動があります。磁気の振動を磁波(じは)と言います。そして、実は、電波も磁波も単独では存在することが出来ず、必ず電波と磁波は同時に存在します。そして、同時に存在するそれらはまとめて電磁波(でんじは)と呼ばれます。

 電磁波は、19世紀、イギリスのJ.C.Maxwell という人によって、Maxwell 方程式と呼ばれる数式にまとめられました。この方程式を厳密に解きますと、いろいろなことが分かりました。たとえば、電線に振動する電流(=交流)が流れると、その電線の周辺の空間に電磁波が発生することが分かります。

実は正式に言うと電磁波と言われます。
§3 電磁波を受ける側の話

§3 電磁波を受ける側の話